2018年の夏にミャンマーを旅行した際に訪れた中からおすすめの観光地の紹介です。また、ガイドブックに載っていない様なミャンマーの楽しみ方を伝授したいと思います!
ミャンマー随一の古代遺跡都市パガン
古代遺跡都市バガンの歴史
続いて紹介するのはミャンマー中部に位置する都市バガン。ここでは約1000年前、バガン王朝という王朝が栄えていました。バガン王朝最盛期の特徴と言えばその仏教信仰の厚さで、無数のパゴダがこのバガンの地に建立されました。 その後バガン王朝は元の侵攻によって滅亡しますが、このバガンの地には1000年の時がたった今でも多数のパゴダが存在しています。その数はなんと新旧を合わせると3000。全盛期はその約2倍もの数がこの地に建っていたというのだから驚きです。
(オールドバガンの街中いたるところにパゴダが点在しています。)
(歴史を感じる古い壁画も)
バガン観光のポイント
バガンは主にオールドバガン、ニューバガン、ニャウンウーの3つのエリアに別れています。 観光客の滞在地は主にニャウンウーとニューバガンなのでそこから遺跡のあるオールドバガンに向かう事になるでしょう。ツアーに参加したり、タクシーやリキシャに乗るのも1つですがここバガンでは電動バイクをレンタルすることができます。
私はゲストハウスでレンタルしましたが1日のレンタル料が4000チャット(約400円)と、広大な範囲に散らばる遺跡をチャータータクシーで巡ることを考えるとかなり安く抑えることができたので節約派旅行者にはオススメです。 またバイクが手元にあると食事や買い物など行動範囲が広がるので生活クオリティーが上がることは間違いなし!
バガンでも朝日を見よう!
バガンは朝日も夕日どちらも見事で、太陽と赤く染まった空をバックに照らされるパゴダを拝むことができます。 そこに建築物と絶景があれば、高いところに登って絶景を拝みたいと思うのは必然。しかし倒壊の危険からパゴダへ登ることは禁じられていて入口は警備されているか鍵がかけられているものがほどんどです。 しかし現地人は登頂可能ないくつかのパゴダを知っていて、お土産を買う、絵を買うなどするとその場所を教えてくれます。 私は偶然食堂で知り合った兄ちゃんに登頂可能なパゴダを教えてもらい、その場所をマップにメモし、そこに朝日を拝みに行きましたがこれが本当に絶景。 平原の端から姿を現す太陽によって影になったパゴダを、パゴダの上から眺める感動は特筆に値するでしょう。
(時期によっては気球が飛行しているそう。)
もちろん日の出前にパゴダまで移動する、倒壊の危険があるパゴダに入るなどの危険が伴いますので自己責任の元、細心の注意を払って下さい。また、パゴダは人々の信仰にとって大切な場所。現地人が靴を脱いでいる場所では自分も靴を脱いで中に入るなど参拝のマナーを守りましょう。
(パゴダは遺跡であり、観光地でありながらも信仰の対象です。)
インレー湖と水上で暮らす人々
カンボジアのトンレサップ湖やペルーのチチカカ湖など水上生活で有名な湖は世界に何箇所か存在します。ミャンマー中部に位置するインレー湖もその1つ。面積では前述の2箇所には及びませんが、インダー族という部族が水上家屋で暮らしています。細長い小舟で移動し、水上で漁業や農業を行う姿から異国情緒を感じるインレー湖観光を解説します!
チャーターボートで巡るインレー湖観光
インレー湖の主な観光方法はチャーターボートです。観光客が滞在する湖畔の街にニャウンシュエからはいくつもの観光用ボートが毎日出航していますが、ボートと交渉して個人でチャーターするのはやはり高額。しかし探してみるとやはり有りました乗り合いボート!値段5000チャット(約500円)で通常のチャーターボートと同じコースを巡ります。ニャウンシュエの各ホテルなどで申し込めますが、もしご宿泊のホテルからの申し込みが無理だった場合、下記のホテルを訪れてみてください。フロントで乗り合いボートのツアー申し込みができます。
(朝早々にボートは出港。川にかかった橋をすり抜けてインレー湖中心部を目指します。)
(水上家屋とそこに暮らす人の姿が。)
(電柱の修理をする男達。)
(ボートは住人の生活の足です。)
(機織り工房の見学。首長族の女性達。)
(湖にあるパゴダやタバコ工房なども見学プランに含まれます。)
(同じボートのメンバーと水上レストランでランチ。この日はスペイン人、シンガポール人と一緒でした。みんなでワイワイできるのも乗り合いボートの魅力。)
ミャンマー鉄道の車窓から世界第2位のゴッティ鉄橋を望む
最後に紹介するのは少しマイナーな観光スポット。 ミャンマーには世界第2位の高さを誇るゴッティ鉄橋という鉄橋があり、1900年に建てられたもので見た目もかなりボロボロでありながらも現役で毎日ディーゼル列車が通過しています。 私は以前にこの鉄橋の写真を見たのがきっかけで、ミャンマーを訪れた際には必ずゴッティ鉄橋で列車に乗ろうと心に決めていました。
まずはミャンマーの軽井沢、ピンウールウィンへ
ゴッティ鉄橋を観光したいのであれば、まずはマンダレーやヤンゴンなどの主要都市からピンウールインという街をバスなどで目指すのが良いでしょう。というのも、マンダレーから伸びるゴッティ鉄橋を通過できる路線はかなり低速で運行するため時間もかかる上、本数も1日上り下り1本ずつと不便なのです。
そこで主要都市からも比較的バスなどが多いピンウールウィンに移動し、そこからゴッティ鉄橋を経てティーポー(シーポー)までの区間をミャンマー鉄道で移動するプランをお勧めします。 ピンウールウィンはミャンマーを訪れた日本人から軽井沢と形容されているように、高原に位置する涼しく過ごしやすい気温の街で、別荘地としても有名です。
特に有名な観光スポット等はないですが涼しい山間部ののんびりとした田舎町。現役で馬車が走っていたりもするので馬車にのってみたり、宿で自転車を借りて田舎道をサイクリングするなどのんびりと1日を過ごして見るのもお勧めです。
(馬車が走る街ピンウールウィン。)
(とてものどかな街並み)
(郊外まで宿で借りた自転車で走り、そこから滝まで山道をトレッキング。)
またミャンマーは有名でこそありませんがワインの生産国。特にここピンウールウィンは数々のワイナリーが存在し道端の屋台や商店でワインが売られています。ミャンマーワインは日本でもあまり販売されておらず特にピンウールウィンの屋台で売られている銘柄などは、検索しても情報が見つかりません。現地を訪れた際、是非にご自分で味わってみてください。
ミャンマー鉄道に乗車、ゴッティ鉄橋を目指す!
ピンウールウィンからシーポーを目指す列車は朝の8時前にピンウールウィン駅に到着します。切符は7:30ごろから販売されるので早めに駅へ向かいましょう。驚きなのはその値段、なんとアッパークラスで2750チャット(約250円)、オーディナリーが1200チャット(約100円)と激安でした。これで6時間の電車の旅が楽しめるのです。バンザイ貧乏旅行! シートはどのみち安いのでアッパーを選びましょう。オーディナリーの車両へは自由に往来できる雰囲気でしたので現地人と喋りたくなったらオーディナリーへ行くのも良いかと。オーディナリーは席がカチカチのベンチなので6時間乗車では腰痛は避けられません。
(オーディナリークラスとアッパークラス)
開いた窓からは枝がビュンビュン飛んできますので茂みが近づいたら窓の鉄格子を下ろしましょう。広大な畑を見渡せる車窓の景色はのどかで、時間が経つのを忘れさせられます。 道中に駅や車内で売られている焼きそばがとても美味。同じく車内販売で買った缶コーラを半分飲み、そこにピンウールウィンで買った赤ワインを注ぐとスペインのカクテル、カリモーチョの完成です。これがデキる旅人の嗜みです。
(車内や駅で売られている焼きそばが美味しい。)
車内でミャンマー人と酒盛りをしていると車窓にゴッティ鉄橋が見え始め、ついに鉄橋手前のゴッティ駅に停車。 数分の停車時間を終え、走り出す電車つれて気分はさらに上昇し興奮は最高潮。ついにゴッティ鉄橋の通過です。 あまりにボロボロな鉄橋に少しの不安を感じるも電車の走りは快調で、車窓から上半身を乗り出し全身に風を受けながら周りを見渡すと自然あふれる渓谷の絶景が…!! 世界第2位の鉄橋の高さの迫力もさることながら、あまりに広大な風景を見ていると自然に対して人間がいかに小さいかなどと考えてしまう、そんな6時間の乗車でした。
[Author] 田原 拓郎
[Profile] 1999年生まれ。兵庫県出身。高校2年生の時にタイなど東南アジア四ヶ国をバックパック旅行したことがキッカケで東南アジアに魅了される。以来、学生をしながら夏になると毎年のように東南アジア各地を旅行している。
私、はやまる。は普段お得な旅行情報や現地情報などを発信しており、皆さんの旅行に関する不安を1つでも解消できるよう日々記事を書き続けています。
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